(公財)東京都医学総合研究所が参画している経産省大臣認可の非営利共益法人「東京バイオマーカー・イノベーション技術研究組合(略称:とびら)」は、難病や不治の病の「予防、早診完治、健康増進」を目標に、診断・医療機器の開発を加速させることを目的として設立されました。
「とびら」では産官学医が密接に連携し、有用なバイオマーカーを用いて、超早期発見や治療効果予測など、次世代の診断やその測定機器の開発、並びにこれらを迅速に評価ができる臨床研究の整備に取り組み、がん・生活習慣病・感染症・虚血性疾患など多くの疾患の「早診完治」による先進医療都市「東京」の実現をめざします。
「とびら」には、日本各地の特色ある技術を有する企業数社が組合員として参加し、インフルエンザの次世代高速遺伝子増幅装置や、筋萎縮に関わるバイオマーカーの開発、画像による疾患特異的な動作解析装置の開発に着手しています。
2012年の3月8日には「とびら」主催の第一回研究シーズフォーラムを開催し、参加組合員を主体に都立病院他、現在活躍されている先生方に講演いただきました。
このフォーラムは毎年開催し、新しい研究シーズや技術を実用化するための融合の場として取り組んで行く予定です。
「とびら」による公立病院、大学や研究機関との有機的な医・工・獣医連携により、高度医療診断機器の開発や臨床試験期間の短縮などが期待され、人々の健康と安心な暮らしに貢献します。